現在全国ツアー真っ只中の星野源、彼は歌詞や編曲だけでなく、PVにこだわることでも有名だ、星野源の曲のPVで私が特におススメしたいのが「地獄でなぜ悪い」のアニメPVである。
地獄でなぜ悪いについて
「地獄でなぜ悪い」は星野源の6thシングルで、星野源がくも膜下出血で入院している最中にリリースされた曲である、PVは全てオリジナルアニメになっており、そのハチャメチャな展開は見るものの心を惹きつける。
PVがアニメ編成なのにはこのような背景がある、「地獄でなぜ悪い」がリリースされたのは2013年10月だったのだが、当時、星野源は再治療が必要になった、くも膜下出血に悩まされており、療養に専念するため本人をPVに起用することが難しかったのだ。
そんな困難を乗越えて世に放たれた「地獄でなぜ悪い」だが、このアニメPVが唯一無二で、味があって、ポップで、ファンキーで、ちょっぴり残酷で“ありえないほどクセになる”のだ、論より証拠・・・まずは一見していただきたい。
残酷さの中に詰め込まれたポップとハチャメチャ
“ドーーーーン”とド派手な爆発から始まり、次の場面では星野源が想像する地獄が描かれている・・・そして源さんが・・・
ん!?
の・・・のび太!?
こいつは『ドラえもん』に登場する『のび太』じゃないか? おいおいおい、これは星野源の曲だぜ!? のび太がいるわけないじゃないか? 奇妙な現象に驚きを隠せない私は「なぜ星野源のPVに『のび太』がいるのか?」調査を開始したのだ。
アニメーションの制作は『浅野直之』
調査開始5分、私は速攻で原因を特定した、「やっぱり・・・ドラえもん側の回しもんがもぐりこんでるじゃねぇか!」
このアニメPVの作画監督を務めたのは星野源・・・それに加えて『浅野直之』だ!
あまり『浅野直之』さんをご存じない方に説明しよう、浅野直之さんは星野源が『ブッダ』の声優を勤めたアニメ映画『聖☆おにいさん』の作画監督を努められたお方で、なんと映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」でも作画監督を努められた“ほんまにドラえもんの制作に関わった”すんばらしい監督さんなのである。
なるほど・・・作画監督がドラえもんの制作に関わっていたのであれば、星野源がのび太っぽくなってしまう現象にも納得できる、それにしても妻夫木が演じたり、星野源がアニメ風になるとのび太っぽくなったりと、のび太とは現実世界ではとことんイケメンな奴である。
さいごに
アニメPVの中で星野源(のび太)が頭に包帯を巻いているのは当時くも膜下出血の治療でリアルに入院していたからであり、歌詞にも当時の心境がどっさり詰め込まれている。
1人の人間が命の瀬戸際で感じたリアルがつまっている一曲なので「SUNと時よしか知らないよ!?」という人にはぜひ聴いていただきたい。
以上、アディオス。